ところで皆さま。「磨き上げ」ってご存知ですか?
最近、よくM&Aの現場で耳にする言葉です。
「磨き上げ」とM&Aって、どういう関係があるの? と思っている方、まず、「磨き上げる」「磨きをかける」という言葉にはどういう意味があるか考えてみましょう。
1つは、技術、技、能力などを向上させる、上達させるという意味です(例:卓球のサーブに磨きをかける、英語力を磨き上げる、ピアノの演奏技術に磨きをかけるなど)。
もう1つは、モノなどの汚れをきれいにする(例:鏡を磨き上げる、カビのついた浴室のタイルを磨き上げるなど)という意味です。
M&Aにおける会社の磨き上げは、この2つの意味の磨き上げを総合したものといえます。
すなわち、前者の意味での会社の全体的な力(販売力、商品開発力、技術力、人材力など)を磨き上げるとともに、後者の意味での会社の不備な部分をきれいにする(財務・税務上の問題点、コンプライアンス上の問題点など)ことを磨き上げといいます。
磨き上げは、M&Aだけでなく、事業性評価融資など幅広く使えるものです。
また、会社の磨き上げだけでなく、自分自身のこととして、「お客様とのコミュニケーション能力の磨き上げ」など日常の中で使える言葉です。
この「磨き上げ」を色々な場面でどんどん使い普及させ、磨き上げが取引会社の価値向上だけでなく、行職員の能力・人間力アップにもつながっていると言われるように願っています。
『事業承継M&A「磨き上げ」のポイント 』
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金井 厚・岡本行生・岩松琢也 著
A5判 184頁
ISBN978-4-7668-2439-1
本体価格:1,800 円+税