銀行業務検定試験の「記述式」は、なぜ不安に感じやすいのか

銀行業務検定試験の中でも、「記述式」は疑問や不安を感じる方が少なくありません。
- 何を書けばよいかわからない
- 採点基準が見えず不安
- 計算問題で途中式は必要?
実際、当社にも「択一式の問題との違いは?」「部分点はあるのか」など、多くの質問が寄せられています。
そこで本記事では、銀行業務検定試験の「記述式」に関して、受験者から特に多い質問を整理し回答します。
- 記述式種目共通のよくある質問
- 計算問題に共通するポイント
- 種目ごとに寄せられやすい質問
これから初めて記述式を受験する方はもちろん、「どう書けばよいのか分からず戸惑った経験がある」という方にとっても、試験当日に落ち着いて解答するための確認材料として活用していただける内容です。
記述式種目共通のよくある質問

Q1. 問題冊子・解答用紙に加えて、下書き用紙は配付されますか?
▶配付していません。問題冊子にある空白等をご使用ください。
Q2.完全な解答でなくても、部分点が配点されることがありますか?
▶申し訳ありませんが、択一式部分以外の配点については公表していません。
Q3.問題解説集の「解答例」にあるように記述しなければ得点できませんか?
▶問題解説集の「解答例」は、あくまでも解答の一例です。これだけが正解ということではありません。
Q4.試験会場で配布される解答用紙は、どのようなものですか?
▶記述式10題の種目の場合は、B5版10枚(表紙(表・裏)を除く)綴りで、各問題につき1枚(片面)を使用して解答するものです。
計算問題は計算式・答の欄、記述式問題は罫線入りの記述欄、穴埋め問題は語句記入欄など、問題の内容に対応した解答欄を印字しています。
複合式の場合も、記述式部分の解答欄はこれに準じます。
記述式種目【計算問題】共通

Q5.設問文に「計算過程を示して…」と指示がある場合、計算過程を解答欄に記載しなくても計算結果が正解であれば加点されますか?
▶問題文に「計算過程を示して…」と指示がある場合には、指示通りに解答用紙の所定欄に計算過程を記載してください。
Q6.端数処理(四捨五入や切上げ、切捨て)や単位(千円、百万円)の指示がある問題について、指示とは違う解答をした場合でも、計算過程が合っていれば加点されますか?
▶Q2のとおり、配点は非公表です。問題文に端数処理や単位について指示がある場合、指示どおりに解答することを心がけてください。
【種目別】寄せられやすい質問

◆◇法務2級◇◆
Q7.持込可能な六法について教えてください。
▶金融取引小六法など判例、約定書、各種取引約款類の収載されたものは持込可能です。
ただし解説の収載されたもの、また、書込み、貼込み等があるものは持込不可です(傍線などの書込みやインデックスの貼込みは可能です)。
◆◇財務2級◇◆
Q8.「修正仕訳と損益計算書の作成」「連結修正仕訳と連結貸借対照表の作成」「キャッシュ・フロー計算書の作成」等の問題は、該当する財務諸表をすべて作成する必要がありますか?
▶解答用紙に記載されている財務諸表の空欄( )内を補充する形式となっています。ただし、空欄の位置や数は問題によって異なります。
したがって、学習の段階では(連結)修正後の財務諸表は、どこが空欄になっていてもよいように、全て作成できるようにしておくとよいでしょう。
◆◇税務2級◇◆
Q9.配点を教えてください。
▶択一式部分(〔質問1〕Ⅰ)が2点、そのほかの、文章の記述(〔質問1〕Ⅱ)と計算問題(〔質問2〕)が合わせて8点です。それ以上は公開しておりません。
Q10.解答用紙は白紙ですか? 解答例中の「1.総所得金額の計算」のような見出しは書かれているのでしょうか。
▶全くの白紙ではありません。多少の見出しはありますが、問題によって異なるため、一概にはいえません。そのため、見出しはないものと思って学習していただくことをお勧めします。
◆◇年金アドバイザー2級◇◆
Q11.経過措置一覧表は掲載されますか? また、その内容はどのようなものですか?
▶経過措置一覧表は、問題冊子の末尾(最終頁)に掲載します。
具体的な内容は公表していませんが、問題解説集の各年の試験問題等の最終頁にあるものが実際の試験問題に掲載したものです。ご参考にしてください。
Q12.年金額等の数値は毎年度見直しされますが、どの年度の数値で解答すればよいですか?
▶原則として適用される法令等は試験実施日現在のものです。特に問題中に指示のない場合は、試験実施日現在の数値で解答をしてください。
なお、問題解説集の各年の試験問題等の最初の頁の囲み内の文言は、実際の試験問題に掲載されたものです。ご参考にしてください。
Q13.計算問題の解答例中の見出しは書かなければ正解になりませんか?
▶問題解説集に記載されている計算問題の解答例中には見出し(老齢基礎年金・老齢厚生年金など)がありますが、これは学習の利便性のためのものです。試験の解答では、問題中に指示がなければ記述する必要はありません。
まとめ

銀行業務検定試験の記述式は、暗記量の多さや難解な表現力を競うものではありません。
記述式で問われているのは、
- 設問の意図を正しく読み取れているか
- 業務上の考え方や計算プロセスを理解し、表現できているか
といった、日常業務とつながる知識の理解です。
「どこまで書けばよいのか」
「この書き方で大丈夫か」
「言葉の表現に自信がない」
こうした不安は、多くの受験者が共通して抱くものですが、答え方を正しく理解することで、過度に構える必要はなくなります。
記述式は、自分が学んだ内容を整理し、理解度を確認するための試験でもあります。
ぜひ試験当日は余計な不安を感じることなく、落ち着いて解答に取り組んでください。

