すべての人が安心・安全に暮らせる社会をつくる

2021年07月01日

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共生社会とは、
 ①年齢、性別、国籍、身体的特徴にかかわらず、
     すべての人が健康で文化的な生活を安心して送れる社会であり、
 ②1人ひとりを社会の一員として取り込み、誰もが共生社会の
     つくり手となって、互いに支え合う社会をいいます。

共生社会における教養とは、
 ①さまざまな人がいることに「気づき」、
 ②何が必要なのか「知り」、
 ③そのうえで何ができるのか「考え」「行動する」、能動的な教養をいいます。

3444共生社会詳細はこちらから

現在、新型ウイルス感染拡大により、すべての人が安心して安全に暮らせる社会をつくろうと世界中が同じ方向を向いて対策を行っています。
その対策は、すべての人その中で、障害のある方をおいてけぼりにしていませんか。
障害のある方の「生の声」聞いていますか。
日常生活のための施設や設備、サービスは、本当にすべての人が利用しやすく便利なのでしょうか。

すべての人が暮らしやすい社会を実現するためには、まず必要なのは、コミュニケーションをとることです。
しかし、どうすれば、障害がある人と障害のない人が一緒にコミュニケーションができるのかが分からない場合が少なくないでしょう。
コミュニケーションができるということは、共生社会をつくっていく最初のきっかけになります。

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共生社会のコミュニケーションを身につけ、障害のある方の声を聞いて、「共生社会」を実現させる一員になりませんか。

共生社会のコミュニケーションとは、
単なる情報伝達ためのコミュニケーションではなく、

意思や感情を伝えるプラスのコミュニケーションをいいます。

プラスのコミュニケーションのポイントは、
 ①相手に思い込みを持たない
 ②相手に関心を持つ
 ③相手と水平関係を持つことの3つです。

「良い」「うれしい」と感じることは人それぞれであり、コミュニケーションに「正解」はありません。
だからこそ、プラスのコミュニケーションで目の前の相手を知って、相手が何を望んでいるかを考えることから始めましょう。

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 本書は、序章で共生社会を、第1章で共生社会を実現するための「気づく」「知る」「考える」「行動する」を説明します。
第2章では障害について説明し、第3章では、障害のある人の生の声である「良かったこと調査」をまとめています。
そして第4章では、アクセシブルミーティング(みんなの会議)について、第5章ではプラスのコミュニケーションについて説明しています。
最後の6章は、フルカラーで共用品等、共生社会を応援するための64のツールを紹介しています。

【目次】                                                                               
序章 共生社会におけるコミュニケーション
1章 共生社会の一員になるために
2章 障害を知る
3章 良かったこと調査
4章 アクセシブルミーティング(みんなの会議)
5章 共生社会の教養とは
6章 共生社会を応援するツール

 星川

【著者プロフィール】
星川 安之(ほしかわ やすゆき)
公益財団法人共用品推進機構 専務理事 事務局長

1957年生まれ。
1980年自由学園卒業、トミー工業株式会社(現・株式会社タカラトミー)入社。
1999年共用品推進機構設立。
2002年度より日本点字図書館評議員。
1999年より現職。
https://www.kyoyohin.org/ja/index.php